調査レポート 「海外インフラ企業18社の最新動向(2022年版)」

総合インフラサービス、グリーン/エネルギー(再生可能エネルギー)、デジタルインフラを事業領域とする海外の主要インフラ企業の取り組みや実績(2021年決算)を集約した調査レポート「海外インフラ企業18社の最新動向(2022年版)」を発行しました。今回の調査からは、以下の動向が読み取れました。

総合インフラサービス

  • 総合インフラサービス事業者(インフラ投資としての資金拠出とコンセッション方式からなるインフラビジネスを事業領域に含む民間企業)の2021年決算は、COVID-19パンデミックによって減収減益となった2020年より回復したものの、2019年の水準には達していない企業が多い。
  • 道路コンセッション事業では、世界各国で事業展開するスペインAbertisが回復基調にあるため、同社に出資するイタリアAtlantia、ドイツHOCHTIEF、スペインACS Groupへの利益貢献も回復しつつある。
  • 空港コンセッション事業はCOVID-19パンデミック前の2019年の水準に比べてまだ落ち込みが大きく、フランスVINCIやスペインFerrovial、Atlantiaの空港部門の回復は遅い。
  • VINCIの売上高は過去最高(6兆4500億円)。ACS Groupからエネルギー部門を買収した。

グリーン/エネルギー

  • 世界的な脱炭素(カーボンニュートラル)の流れを受けて、欧州各社が再生可能エネルギー発電事業の2021年売上高を前年比で伸ばしている。特に、洋上風力部門では、 デンマークØrstedが前年比55%増、英国SSEが同97%増、ドイツRWEが同107%増。
  • 水素、エネルギー貯蔵への取り組みも目立つようになってきた。

デジタルインフラ

  • American Tower、Equinix、Crown Castle International(いずれも米国)は、2021年売上高を前年比でを伸ばしている。
  • 米国で5G(デバイスベース)が市場の過半を超えるのは2025年以降。今後の成長が期待される。

 

収録した企業18社

企業名 主な事業
VINCI フランス コンセッション(道路。空港等)、エネルギー、建設、不動産
Bouygues フランス 建設(建築、土木、輸送、不動産、エネルギー、コンセッション)、通信、メディア
ACS Group スペイン インフラ(建設、コンセッション)、産業サービス(電力・エネルギー)、サービス
Ferrovial スペイン 建設、コンセッション(道路、空港)、サービス
Abertis スペイン コンセッション(道路)
HOCHTIEF ドイツ 建設、PPP、コンセッション
Atlantia イタリア コンセッション(道路、空港)
CIMIC 豪州 建設、鉱業、PPP、運営・維持管理サービス、住宅
Transurban 豪州 コンセッション(道路)
Ørsted デンマーク 再生可能エネルギー(風力、水素、バイオ、その他)
Iberdrola スペイン 再生可能エネルギー、原子力、ガスコンバインドサイクル、熱電供給
SSE 英国 陸上・洋上風力、水力発電、送電・配電ネットワーク
RWE ドイツ 再生可能エネルギー、ガス発電、エネルギートレーディング事業
Enel Green Power イタリア Enelグループの再生可能エネルギー事業者(風力、水力、太陽光など)
Veolia Environnement フランス 水、廃棄物、エネルギーのサービスソリューション
American Tower 米国 マルチテナント通信不動産の所有・運営・開発
Equinix 米国 データセンター、インターコネクション(相互接続)サービス
Crown Castle International 米国 セルタワー、スモールセル・ソリューションを支援するファイバーの所有・運営・リース

 

調査レポート「海外インフラ企業18社の最新動向(2022年版)」(編著者・発行:インフラビジネスパートナーズ、発行日:2022年4月11日、仕様:A4判PDF、57ページ)のコンテンツは有料(税込2万2000円)です。月次レポート「インフラ・グリーン・デジタル投資」の購読者には、特別価格(税込1万1000円)でご提供します。

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