五島市沖洋上風力発電の浮体構造に不具合、戸田建設が特損95億円

戸田建設は、五島市沖洋上風力発電事業の浮体構造に不具合があったことを受けて、2023年3月期の連結決算で約95億円の減損損失を計上する。事業は連結子会社であるSPC(特別目的会社)の「五島フローティングウィンドファーム合同会社」が主体となり、2.1MWの風力発電機8基を設置する計画だ。地上ヤードで製作中の2基に不具合が見つかり、改修や再製作が必要と判断した。設置済みの風車3基に喫緊の危険性はないものの、慎重に対応するという。2024年1月としていた運転開始時期への影響は協議中。

風車は全長176.5m、海面からの高さが100.5m、喫水部分が76m。チェーンを用いて3点で係留する。風車の基礎となる浮体は、下部をコンクリート、上部を鋼で構成する細長い円筒形で「ハイブリッドスパー型」と呼ばれている。事業主体は、下部をコンクリートとすることで単純なリング状のコンクリートを次々と組み合わせる構造が可能となり、量産効果が期待できると説明していた。

2022年10月の海上風車組み立て開始時に発表した台船に積み込まれた浮体の写真 (出所)戸田建設

<事業概要>
事業名称:五島市沖洋上風力発電事業
事業主体:五島フローティングウィンドファーム合同会社
出資者:戸田建設、ENEOS、大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力
発電設備:浮体式洋上風力発電、全長176.5m、ローター径80m
(日立製作所製、ハイブリッドスパー型、3点係留方式)
出力:16.8MW(2.1MW×8基)
供給価格:36円/kWh
工事開始:2022年9月
運転開始:2024年1月(予定)
事業終了:2043年12月(運転停止予定日)

InfraBiz
関連サイト
戸田建設の発表
タイトルとURLをコピーしました