秋田臨海マイクログリッド構築事業、日本工営グループが落札

DBO(Design-Build-Operate)方式で消化ガス発電、風力発電、太陽光発電、蓄電池、水素製造などの設備を設計・施工・運営管理し、11の公共施設群に再生可能エネルギーの電力を供給する「秋田県秋田臨海処理センターエネルギー供給拠点化事業」の入札が2024年3月にあり、日本工営エナジーソリューションズを代表企業とするグループが落札した。

事業のイメージ (出所)秋田県

 

秋田臨海処理センターは、秋田県の流域下水道終末処理場だ。ここを拠点としてマイクログリッド(小規模電力網)を構築する。脱炭素のほかに、新たな収益源獲得や雇用創出の狙いがある。設計・施工期間約3年、運営期間20年、落札金額64億円(税込み)。環境省の「脱炭素先行地域」として選定された注目プロジェクトだ。

DBOは公共が資金調達し、民間事業者に施設の設計・建設・運営を委託する官民連携方式。この事業では、民間事業者が請負工事費と運営委託費を得る。

総合評価落札方式の入札には2グループが参加した。総合評価点は、落札した日本工営グループの55.57点に対して次点者が42.02点。「需要家に対する電力供給」の評価項目の得点が勝負を分けた。落札者の日本工営グループが21点を獲得したのに対し、次点者は2.77点だった。評価基準は「全施設平均で22円/kWh(税抜き)以下のできるだけ低い供給単価」を求めており、より安い供給価格を提案した日本工営グループが勝った。

(出所)秋田県の資料を基に作成

 

<事業概要>
名称:秋田県秋田臨海処理センターエネルギー供給拠点化事業
予定地: 秋田市向浜2丁目(秋田臨海処理センター敷地内)
設計・施工期間:2024年6月~27年3月
維持管理運営期間:2027年4月~47年3月
事業手法:DBO(Design-Build-Operate)方式
落札者:日本工営エナジーソリューションズ(代表企業)、沢木組、ローカルでんき、東京電設サービス、月島JFEアクアソリューション、長州産業
落札金額:6,401,382,658円(税込み)
審査方法:総合評価落札方式

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