愛知県国際展示場、コロナ禍で2020年度稼働率12.6%

施設の運営にコンセッション方式を導入し、2019年8月に開業した愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)の2020年度の実績は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、展示ホールの年間平均稼働率が12.6%にとどまった。

コロナ禍で海外との人の往来が制限されたため、国際展示場としての機能を発揮できなかった。2020年4月11日~5月17日は臨時休館。年間催事件数は80件、57件の催事が中止または延期となり、うち47件は開催を中止した。展示ホールの稼働率は5月と6月が0%で、最高の11月でも49.7%だ。年間来場者数は18万4846人。

営業収益は9億4900万円で、このうち2億5000万円が愛知県からの補助金だ。営業費用は7億6300万円。この結果、任意事業を除く2020年度の営業損益は1億8600万円の黒字。任意事業の収入は900万円となっている。公募時の県の想定では、開業2年度目の稼働率19%、収入9億7900万円、支出10億8300万円で約1億円の赤字だった。

Aichi Sky Expoは中部国際空港に隣接した国内初の国際空港直結型展示場だ。国内最大級の約6万m2の展示面積を有し、5G(次世代通信規格)環境を装備。公募で選ばれたフランスのGL eventsと前田建設工業が設立した愛知国際会議展示場株式会社(AICEC)が運営している。運営権対価は8億8200万円(税別)。コンセッションの運営期間は2035年3月まで。

InfraBiz
関連サイト
Aichi Sky Expoのウェブサイト
タイトルとURLをコピーしました