2030年の洋上風力予測、日本は10GWで6位グループ

トップ3は中国、英国、米国、2040年には世界で300GW超

カーボンニュートラルの世界的な政策推進の一環で、各国が洋上風力発電の導入目標を掲げて、開発を加速させている。2020年の世界の新規容量は6.1GW、累計の総容量は35.3GWになった。国別の総容量では、英国(10.2GW)が首位を保ち、中国(10.0GW)、ドイツ(7.7GW)、オランダ(2.6GW)、ベルギー(2.3GW)が続く。近年、中国の新規設置の伸びが目覚ましく、2021年には首位の座を奪う勢いだ。

2030年の総容量は、中国、英国(40GW)に続き、米国(30GW)が急伸しそうだ。ドイツ(20GW)、オランダ(11.5GW)など、EUが総計60GW。日本(10GW、「洋上風力産業ビジョン」による)、韓国(「世界第5位」を目標)、台湾(2035年に10GW)のアジア勢は10GW前後を目指す。日本は、着床式発電コストを2030~35年までに8~9円/kWhとする目標も掲げる。

2040年以降では、中国(40年:110~170GW)、欧州(40年:130GW)、EU(50年:300GW)、米国(50年:110GW)、日本(40年:30~45GW)などの予測や導入目標が発表され、世界の総容量は2040年に300GWを超えると予想されている。

 

■ 国・地域別洋上風力発電の2020年実績と2030年以降の予測(単位:GW)

(出所)2020年の新規実績と累計実績は世界風力エネルギー会議(GWEC)、日本のみ日本風力発電協会、2030~50年の累計予測は国際エネルギー機関(IEA)、各国政府・関連機関のレポート・発表を基に作成

 

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