北海道の檜山沖と松前沖が今夏、再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業の「促進区域」に指定される見込みとなった。北海道では現在、有望区域が石狩市沖、岩宇・南後志地区沖(着床)、檜山沖、松前沖、島牧沖(着床)の5区域、準備段階が岩宇・南後志地区沖(浮体)と島牧沖(浮体)の2区域だ。北海道での促進区域の指定は初めてとなる。
下表は、再エネ海域利用法に準じた海域で、環境アセス手続きの計画段階環境配慮書が提出された北海道の洋上風力発電プロジェクト(事業名、事業者、設備容量)を整理したものだ。事業者数は、檜山沖が5者、松前沖が1者。石狩市沖は10者を超えている。
そのほか、岩宇・南後志地区沖(着床、浮体)、檜山沖、島牧沖(着床、浮体)ではJOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)による風況・海底地盤に関する調査(セントラル方式)が実施されている。
再エネ海域以外では、石狩湾新港でJERAとグリーンパワーインベストメントの共同出資合同会社グリーンパワー石狩が24年1月に運転を開始した。グリーンパワーインベストメントには、NTTアノードエナジー、JERAが出資している。
北海道における洋上風力発電プロジェクトの進捗状況

(出所)経済産業省や関係各社のウェブサイトを基に作成