ホライズンと英Briggs Marineが国内洋上風力の海底ケーブルサービス展開で業務提携

ホライズン・オーシャン・マネジメント(HOM、東京都港区)は2022年11月、国内洋上風力発電分野における海底ケーブル関連サービスの展開に向けて、英Briggs Marineとの業務提携に合意した。欧州の海底ケーブル関連サービスの有力企業であるBriggs Marineとの業務提携によって、HOMは国内の洋上風力発電分野で、公募支援業務(O&M分野)、海底ケーブル敷設サポート業務、O&M(点検・修繕)業務、事故予防サービスを展開していく。

HOMの高木信幸社長、Briggs MarineのCollieson Briggsマネージングディレクターは以下のようにコメントしている。

高木信幸社長 「洋上風力発電分野での最も優れた海底ケーブル関連サービス会社の1社であるBriggs Marineと協業することで、国内洋上風力発電分野におけるO&M機能を早期に確立でき、中長期的には国内への知見展開など、国内サプライチェーン確立にも貢献できる」。

Collieson Briggsマネージングディレクター 「欧州域外でのサービス提供機会を模索していた。急速に発展するアジアでの洋上風力発電分野で我々の存在感を確立するには、日本が最適な市場であると判断した。今後数年間で、HOMは日本の洋上風力発電分野、特にO&M分野で影響力のある企業の1社になると確信している」。

HOMは、三井物産(51%)と北拓(49%)が出資して2021年4月に設立。北拓と三井物産グループが培ってきた風力発電設備のメンテナンスノウハウと、三井物産の顧客基盤を生かし、国内洋上風力発電事業者に、風車から基礎構造部に至るまでの設備点検・メンテナンスサービスを包括的に提供していく。高木社長は三井物産に勤務時の2016年から4年間、エネルギー資源開発向け溶接構造物のファブリケーション・検査・修繕会社で三井物産が出資する英Global Energy Groupに従事した経験がある。

洋上風力発電事業に関して、三井物産は、台湾で開発中の海龍洋上風力発電所で権益の40%を保有するYushan Energy Taiwanの50%株式を取得している。北拓は、風力発電機器サービス・メンテナンスを事業領域に、北九州港湾区域で開発中の北九州響灘洋上ウィンドファーム(最大220MW)では、ひびきウインドエナジー(九電みらいエナジー、電源開発、北拓、西部ガス、九電工の共同出資)に出資している。

Briggs Marineは、海底ケーブル敷設・保守・修繕、船舶チャーター・管理、海上ターミナル・エネルギー貯蔵ソリューション、ダイビングサービス、洋上・近海調査などの海洋・環境サービスを提供する。

InfraBiz
関連サイト
ホライズン・オーシャン・マネジメントのウェブサイト
Briggs Marineのウェブサイト
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