浜松・下水道コンセッション事業は3年目も好業績

浜松市西遠処理区の下水道コンセッション事業で、運営を担う浜松ウォーターシンフォニーの2020年度決算は、当期純利益が前年度比37%増の2.69億円となった。事業計画で見込んだ純利益1.68億円を上回った。

下水道利用料金の充当項目である売上高は18.94億円と、前年度比で約2500万円増。コロナ禍で産業系の水利用は減ったものの、巣ごもり需要で家庭の使用料が増え、下水道の売上高を押し上げた。

一方、営業費用は前年度比約2500万円減の15.28億円。営業費用は、ユーティリティー費(水道・ガス・電気・薬品代)、保全費、人件費・その他費用などで構成される。改築工事によって省エネ型の設備を導入したことや、電力調達の長期契約で電気代を削減。さらに、職員のマルチタスク化で人件費が抑制され、オペレーションの最適化で薬品代なども節約できたという。

浜松ウォーターシンフォニーには、ヴェオリア・ジャパン、ヴェオリア・ジェネッツ、JFEエンジニアリング、オリックス、須山建設、東急建設の6社が出資。市が運営する場合に比べて、20年間で86.6億円(14.4%)の費用を削減する提案をして運営権者として選ばれ、2018年4月から事業を開始した。運営権対価は25億円だ。

 

InfraBiz
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