今後10年で235GW導入、世界の洋上風力発電

世界風力エネルギー協会(GWEC)が2021年9月、”GLOBAL OFFSHORE WIND REPORT 2021”を公表し、2030年に世界の洋上風力発電の累計発電容量が270GWになると予想した。2020年の新規導入容量は6.1GWで、累計35.3GW。今後10年で235GW、増加することになる。

2020年の国別累計容量は、英国(10.2GW)が首位を保ち、中国(10.0GW)、ドイツ(7.7GW)、オランダ(2.6GW)、ベルギー(2.3GW)が続く。

2030年の累計容量は、中国が68GWで英国の40GWを大きく引き離すと予想している。米国が2020年のほぼゼロから、2030年には30GWに急伸するのが注目される。

2050年の世界の累計容量は560GWと予想するが、2050年のカーボンニュートラル達成には2000GWの導入容量が必要だとしている。

表中の日本の2030年、2040年の数字は日本風力発電協会などの資料によるもので、2030年の10GWは案件形成の目標となっている。今年7月に公表されたエネルギー基本計画(素案)では、洋上風力発電の導入容量は3.7GWにとどまっており、レポートの予想(10GW超)を達成するには、今後の導入加速が必須である。

図表■国・地域別洋上風力発電容量の2020年実績と2030年以降の予想

(出所)世界風力エネルギー協会(GWEC)、日本風力発電協会などの資料を基に作成

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