熊本の地熱発電開発にプロジェクトファイナンス、新生銀行が32億円

噴気試験、2020年9月撮影 (出所)新生銀行

新生銀行は6月18日、熊本県南阿蘇村で地熱発電所を開発する「株式会社南阿蘇湯の谷地熱」に対し、発電所建設を使途とするプロジェクトファイナンスを組成したと発表した。新生銀行が地熱発電事業に融資するのは今回が初めて。

この事業では、地下からの蒸気で直接タービンを回すフラッシュ型の地熱発電所を建設する。設備容量2MW、想定年間発電量1480万kWh。FIT(固定価格買取制度)に基づく売電単価40円/kWhで、調達期間は15年間。2021年6月に着工し、2022年12月に運転を開始する予定だ。融資額は約32億円。総工費は明らかにしていない。

株式会社南阿蘇湯の谷地熱は、フォーカス(東京都港区)、レノバ、デナジーサーマル(東京都千代田区)が60:30:10の割合で出資して設立した。フォーカスは、プライベートエクイティ投資やエネルギー事業を手掛けている。デナジーサーマルは、インフラファンドである丸の内インフラストラクチャーと、地熱発電開発会社のデナジーによる共同設立会社だ。

地熱発電は地下資源を利用するため、運転開始の不確実性が高い。一方で、稼働すれば、太陽光や風力に比べて安定した発電が期待できる。政府は「2050年カーボンニュートラル」に向けて、地熱発電の案件形成を加速する政策を打ち出している。

<事業の概要>
名称:南阿蘇湯の谷地熱発電所
場所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村長野2471番地1他
事業主体(SPC):株式会社南阿蘇湯の谷地熱
設備容量:2.0MW(送電端出力ベース)
想定年間発電量:1480万kWh/年(送電端出力ベース)
FIT売電単価:40円/kWh
着工:2021年6月
運転開始:2022年12月(予定)
SPC出資者:フォーカス(60%)、レノバ(30%)、デナジーサーマル(10%)
融資アレンジャー:新生銀行
融資額:約32億円

InfraBiz
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