佐賀県沖で洋上風力2事業が名乗り、イベルドローラの参画は5事業目

再エネ海域利用法に基づいて「既に一定の準備段階に進んでいる区域」に整理されている「佐賀県唐津市沖」で、2事業が計画段階環境配慮書を提出して、環境影響評価の手続きに入った。大阪ガスと佐賀洋上風力発電(イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン出資)が進める「佐賀県北部海域洋上風力発電事業」(600MW)と、日本風力エネルギーが進める「佐賀県における洋上風力発電事業」(400MW)だ(図表1の赤字)。これで、同海域で開発中の事業は7つになり、計画設備容量は総計で最大2.833GWになる。

佐賀洋上風力発電に出資するイベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン(IRJ)は、世界最大規模のエネルギー企業であるイベルドローラ(スペイン)の日本法人。2020年9月に、マッコーリーのグリーン・インベストメント・グループからアカシア・リニューアブルズを取得し、2021年4月から商号を「イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン」に変更している。旧アカシア・リニューアブルズが参画していた事業を引き継ぎ、佐賀洋上風力発電は同じ佐賀県唐津市沖で、大阪ガスとともに佐賀県唐津市沖洋上風力発電事業(600MW)にも参画している。

図表1■佐賀県唐津市沖で開発中の事業

(出所)InfraBizが作成

そのほか、IRJは、「青森県沖日本海」(有望な区域)で青森西北沖洋上風力合同会社(コスモエコパワー、IRJ、日立造船)の一員として、青森西北沖洋上風力発電事業(500MW)と青森西北沖(南側)洋上風力発電事業(600MW)に、「薩摩川内市、いちき串木野市及び阿久根市の沖合」では薩摩洋上風力発電(IRJ出資)が三井不動産とともに薩摩洋上風力発電事業(600MW)に参画している。IRJが参画する事業の総設備容量は2.9GWになる(図表2)。

図表2■イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパンが参画する事業

(出所)InfraBizが作成

InfraBiz
イベルドローラ・リニューアブル・ジャパンのウェブサイト
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