ENEOSは2021年10月11日、Goldman Sachs(GS)のアセット・マネジメント部門が運用するインフラファンド(GS Renewable Holdings GK)と、シンガポール政府投資公社(GIC)の関連会社が保有しているジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)の全株式を取得することを決定した。買収額は約2000億円。2022年1月下旬に予定する株式譲渡によって、JREはENEOSの子会社となる。
JREはGSとGICの資金力を背景に、2012年の創業以来、太陽光、陸上風力、バイオマスの再生可能エネルギー電源開発を推進し、9月時点で 877MW(運転中419MW、建設中458MW。持ち分調整前の数値)の電源を保有している。
洋上風力発電については現在、再エネ海域利用法に基づく海域で3事業の開発(環境影響評価手続き)を進めている。
- 秋田県八峰町及び能代市沖(促進区域)の八峰能代沖洋上風力発電事業(最大155MW)
- 長崎県西海市江島沖(有望な区域)の西海江島洋上風力発電事業(最大300MW)
- 北海道石狩市沖(準備段階)の石狩湾オフショアウィンドファーム(最大1000MW)。
JREが開発を進める八峰能代沖洋上風力発電事業には東北電力とENEOS、西海江島洋上風力発電事業にはドイツwpd AGグループが出資参画している。ENEOSは、長崎県五島市沖で事業者に選定された、ごとう市沖洋上風力発電合同会社(構成員:戸田建設、ENEOS、大阪瓦斯、関西電力、INPEX、中部電力)にも参画している。