電源開発(Jパワー)は2025年11月、三菱重工業の国内陸上風力発電設備に係る事業を譲受する協議を開始することで、同社と基本合意書を交わした。今後、最終契約書を締結し、26年4月1日を目途に譲受完了を目指す。
Jパワーは2000年に国内でいち早く大規模商用ウインドファームを稼働させるなど、風力発電分野の有力企業。三菱重工は、1980年代に国内で初めて大型風力発電タービンの製造事業を開始して以来、これまで国内をはじめ北米を中心とする世界11カ国に4200基のタービンを納入し、アフターサービスも継続的に提供してきた。
Jパワーにとって今回の事業譲受は同社の発電事業基盤に三菱重工の発電設備に係る知見が加わるもので、風力発電事業および関連サービス拡大のための基盤が強化されることになる。
Jパワーが所有する陸上風力発電所の持分出力は、運転中が587.0MW(23カ所)、建設中が111.9MW(3カ所)で、合計698.9MW。その他に、洋上風力発電所の持分出力として、建設中の北九州響灘洋上ウインドファームの88MW(出資比率40%に相当)と、運転中の英Triton Knoll洋上風力発電所の214.25MW(出資比率の25%に相当)を合わせると、風力発電全体(1001.1MW)では1GWを超える。


