洋上風力発電の国内計画容量、総計35GW超に(更新1)

洋上風力発電事業における「各海域の進捗状況と計画事業の発電容量」の図表(初掲2021年10月6日)について、下記の内容を更新した(本文も一部修正)。

  • 北海道石狩市沖の欄にあった「石狩湾新港洋上風力発電事業」を3ブロック目の「その他」に移動(訂正)。それに伴って、下記本文中の「北海道石狩市沖(準備段階)の合計容量」は「6.81GW」になる。
  • 秋田県八峰町及び能代市沖の「八峰能代沖洋上風力発電事業」の事業者と設置容量を更新。
  • 佐賀県唐津市沖に「佐賀県北部海域洋上風力発電事業」と「佐賀県における洋上風力発電事業」を追加。
  • 長崎県西海市江島沖の「西海江島洋上風力発電事業」の事業者を更新。
  • 上記の修正・追加に伴って、設置容量の小計・総計を修正。

図表■各海域の進捗状況と計画事業の発電容量

(出所)環境影響評価手続きに関するウェブサイトなどを基に作成

国内の洋上風力発電の計画設備容量は総計35GW超になっている。再エネ海域利用法に基づく指定・整理は、事業者選定済みが1区域(長崎県五島市沖)、事業者公募中が4区域(秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、秋田県由利本荘市沖・北側、秋田県由利本荘市沖・南側、千葉県銚子沖)、「促進区域」が1区域(秋田県八峰町及び能代市沖)、「有望な区域」が7区域、「準備段階」が10区域となっている。

各区域では、民間事業者が環境影響評価(計画段階環境配慮書、環境影響評価方法書、環境影響評価準備書、環境影響評価書)の手続きを進めている。海域別に参画事業者と計画導入容量を一覧にした上記図表のポイントは次の通り。

  • 再エネ海域利用法に基づいて「準備段階」以上に進捗している海域(事業者が選定された長崎県五島沖を含む)の最大設備容量は計31GWあまりであり、それ以外の海域や港湾区域内を合わせると、総計35GW超となる。
  • 事業者公募中(本年11月頃に選定予定)の4区域それぞれの合計容量は、秋田県能代市・三種町・男鹿市沖が2.197GW(4事業)、秋田県由利本荘市沖・北側と南側を合わせて3.188GW(4事業)、千葉県銚子沖が0.72GW(2事業)で、それらの合計は6.105GWとなる。
  • 最大容量1GW以上の計画が7事業ある。北海道石狩市沖における石狩湾洋上風力発電合同会社(INFLUX)による1.33GWを筆頭に、青森県沖日本海(北側)における日本風力エネルギーによる1.3GW、さらに北海道石狩市沖で4事業、北海道檜山沖で1事業が1.0GWとなっている。
  • このほかの「有望な区域」、「準備段階」の海域では、北海道石狩市沖(準備段階)の合計が6.81GW、青森県沖日本海(北側・南側)(有能な区域)が4.712GW、山形県遊佐町沖(有望な区域)が4.225GWと、大きい計画容量となっている。
InfraBiz
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