大阪ガス、伊藤忠商事、東京センチュリー、東京エネシスは共同出資による事業運営会社「日向バイオマス発電」を2021年3月に設立し、宮崎県日向市の細島工業団地内にバイオマス発電所(発電容量50MW)を建設することを決定した。2024年11月の運転開始を目指す。
本事業では、国産木質チップと輸入木質ペレットを使用燃料に、年間発電量約3.4億kWhを想定する。FIT(固定価格買取制度)価格の分類に基づき、国産木質チップ(間伐材等由来 2MW以上に該当)は32円/kWh、輸入木質ペレット(一般木質バイオマス・農作物由来のバイオマスに該当)は24円/kWhの買取価格で、九州電力送配電に販売する。
本事業では、伊藤忠商事が木質ペレット、グリーンパワーフュエル(大阪ガスグループ)が地元産出の木質チップの長期供給、東京エネシスが運転・保守、Daigasガスアンドパワーソリューション(大阪ガス100%子会社)と東京エネシスがオーナーズエンジニアリング業務を担う。発電所の建設・運転に要する資金の一部はプロジェクトファイナンスによって調達する。
日向市には公共港湾の細島港があり、輸入木質ペレットを含む燃料の荷揚げ・保管・輸送を担う地元の八興運輸とともに、同港を活用した効率的な燃料輸送体制を構築して、長期安定的な事業運営を目指す。
■日向バイオマス発電事業の概要