東京都港区は、舗装型太陽光発電パネルと蓄電池を2つの小学校に設置して有効性を確認すると発表した。電気は校内の照明に使うほか、蓄電して災害時のスマートフォンの充電に利用する。発電状況を可視化して教育にも生かす。「ゼロカーボンシティ」の取り組みの一環として、補助金も充てて導入する。
設置するのは、お台場学園と青山小学校の2校。それぞれ18枚のパネルを敷設する。事業費は1919.8万円。事業期間は2022年12月~24年3月。区内に本社を置く東亜道路工業と丸善雄松堂が協力する。教育効果を含めて有効性が確認できた段階で、区内の学校や公共施設への導入を検討する。設置するのは、東亜道路工業が販売する太陽光発電舗装システムWattway Pack(ワットウェイ・パック)で、学校への導入は全国初。
想定では、青山小学校の5月の晴天時に69.2kWhの発電量が見込める。正門の地上LED照明10個(40Wh)1カ月分と、1教室の照明(LED照明30本)19日分が賄える。
東亜道路工業とコラス・ジャパン(東京都中央区)は、Wattway Packの販売を2022年6月から開始している。Wattwayは、フランスのColas社とフランス原子力・代替エネルギー庁・太陽エネルギー研究所(CEA-INES)が共同開発した。