企画から稼働まで1年以内、苫小牧市のコンテナ型大規模データセンター

AI Tech Tomakomaiは2026年1月、北海道苫小牧市に大規模データセンター「苫小牧AIファクトリー」(仮称)を開発すると発表した。同社はAI用のインフラやソリューションを提供するシンガポール Freyr Technology AIのSPC(特別目的会社)。AIを創出する場として「AIファクトリー」と呼び、従来型データセンターと区別している。
 
敷地面積は約10万m2。施設はモジュール型コンテナタイプで受電容量50MW。25年11月に着工しており、26年春以降に10MWが稼働し、27年春以降に順次、増設する。コンテナタイプは一般的なビルディングタイプと比べて、導入コストが安い、工期が短い、拡張が容易といった特徴がある。苫小牧AIファクトリーは、企画から稼働まで1年以内を目指した。
 
NVIDIAが開発する最新鋭のGPU(画像処理半導体)を採用する。データセンターの品質基準を示すTier(ティア)は最上級の評価を得る予定だ。半導体の技術革新は速く、最新鋭の技術を生かすためにも早期開業が意味を持つ。
 
苫小牧市では、ソフトバンクが26年度の開業を目指して大規模AIデータセンターの開発を進めている。将来的には敷地面積70万m2、受電容量300MW超まで拡大する見込み。北海道内の再生可能エネルギー電力を100%利用する地産地消型のデータセンターとなる。隣接する千歳市にはラピダスが進出。27年に最先端半導体の量産を開始する予定だ。
 
開発場所として苫小牧市を選んだ理由についてAI Tech Tomakomaiは、冷涼な気候でありながら降雪が少なく、運用コスト削減効果が見込めると説明。ラピダスの進出によって千歳・苫小牧エリアのハイテク産業クラスター化が進み、デジタル人材の確保が期待できることも挙げた。AIリテラシーの向上を目的とした人材育成センターを、施設内に開設することを検討している。

苫小牧AIファクトリーのイメージ (出所)AI Tech Tomakomai

 
InfraBiz
関連記事
都市型データセンターファンド、東京都が26年度に創設
データセンターの地方分散、ユーラスエナジーなど8社採択
投資したいインフラセクター、データセンターが再エネ発電を上回る
データセンターの排熱の利用例
タイトルとURLをコピーしました