コンセッション事業数70件に、PFIは1153件

内閣府は2025年9月、PFI事業の実施方針公表ベースの実績を発表した。24年度の事業数は93件で過去最多。累計実績は1153件になった。このうちコンセッション事業数は24年度が13件で、こちらも単年度では最も多い。累計で70件を数える。

(出所)内閣府の資料を基に作成

24年度のコンセッション事業13件には、国交省の交通系事業が3件含まれている。このうち2件は、神戸三宮駅と呉駅の交通ターミナル運営事業、1件は直轄駐車場14カ所の維持管理・運営事業である。ウォターPPPでは、宇部市公共下水道西部処理区運営事業と愛知県の豊橋浄水場再整備等事業がカウントされた。温泉施設、地域交流施設、キャンプ場といったスモールコンセッションに分類される事業も増えている。

PFI事業の24年度の契約金額は4743億円。23年度の6632億円と比べて大きく減少した。契約金額は、当該年度に公共負担額が決定した事業の当初契約金額を集計したものだ。1件当たりの契約金額は減少傾向にある。

分野別のPFIの実績をみると、文化社会教育(学校施設、文化・社会教育施設等)が440件で最多。経済地域振興(MICE、観光・地域振興施設、住宅等)227件、行政(庁舎、宿舎等)131件、インフラ(上下水道、工業用水道、道路、港湾施設等)126件の順となっている。

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