丸紅が米中企業と低炭素・グリーンアンモニアの長期オフテイク契約

丸紅は2025年4月、米Exxon Mobilがテキサス州ベイタウンで開発中の低炭素水素・アンモニア製造プロジェクトへの参画と低炭素アンモニアの長期オフテイクに関する契約を同社と締結した。アンモニアを、コベルコパワー神戸(神戸製鋼所子会社)が所有・運営する神戸発電所などに供給することを想定している。

本プロジェクトは、年間90万tの低炭素水素、年間100万tの低炭素アンモニアの製造を目標とする。製造されたアンモニアのうち、年間25万tを神戸発電所などの日本の最終需要家向けに供給。神戸発電所では、30年までに既存燃料とのアンモニア20%混焼を開始する。丸紅は最終投資決定を25年後半に予定している。

続いて、丸紅は中国・遠景能源(Envision Energy)との間で、内モンゴル自治区で製造されるグリーンアンモニアに関する長期オフテイク契約を締結した。同社は、24年に風力発電由来の電気を活用したグリーンアンモニアの試験製造を開始しており、25年後半以降、商用プラントを順次稼働の予定。初期段階の製造能力は年間30万t(完成後は150万tに拡大予定)。グリーン電力で完全稼働させるプラントでは、風力、太陽光、蓄電設備を水素・アンモニア製造と統合する。本プロジェクトは、24年11月に日中省エネルギー・環境総合フォーラムで調印された日中企業間の協力27案件の1つだ。

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丸紅のウェブサイト
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