商船三井、タンクターミナル運営大手のLBCを買収

商船三井は2025年3月、タンクターミナル運営大手であるLBC Tank Terminals Group Holding Netherlandsの全株式を取得して子会社する契約を結んだ。ケミカルロジスティクス事業の強化を目的としたもので、取得価格は約17.15億米ドルの見込み。当局の許認可を得て取引が実行される。

LBCは液体化学薬品、原油、精製石油製品といった貯蔵施設の管理・運営を主業務とする。オランダ(ロッテルダム)、ベルギー(アントワープ)、米国 (ヒューストン、フリーポート、バトンルージュ)で7ターミナルを運営。約330万m3のタンク容量があり、岸壁施設、パイプライン、鉄道・トラックへの積み出し施設を備え、出荷港と着荷港における貯蔵サービスを、化学品メーカーやエネルギー会社に提供している。

LBCはタンクキャパシティの拡張による事業拡大を計画しており、商船三井は、これらを踏まえた投資利回り(エクイティIRR)として10%程度を見込んでいる。

商船三井は、ケミカルタンカー事業において世界最大級の船隊規模を有する。今回の買収によって陸上保管機能が加わり、海上輸送からタンクコンテナを利用した小口輸送までラインナップを拡大。顧客の多様なニーズに応えるロジスティクスサービス体制をグローバルに展開していく方針だ。

InfraBiz
タイトルとURLをコピーしました