米ブルックフィールドAMのインフラと再エネ/エネルギー転換の運用資産、合計61兆円

米オルタナティブ資産運用会社ブルックフィールド・アセットマネジメント(BAM=Brookfield Asset Management)の運用資産残高(AUM=Asset Under Management)は1.18兆ドル(185兆円)となった(2025年12月時点)。BAMはインフラ、再エネ発電/エネルギー転換(再エネ/転換)、不動産、プライベートエクイティ、クレジットの5分野の資産に投資。インフラ資産(運輸、ユーティリティ、データセンター、中流エネルギー、AIなど)のAUMは2470億ドル、再エネ/転換資産(水力、太陽光、分散型エネルギー・貯蔵、持続可能ソリューション、風力など)のAUMは1430億ドルで、両者の合計は3900億ドル(61兆円)になる。

資産運用の収益性について、インフラファンドの例として、コアプラス戦略のBrookfield Infrastructure Fund I~Ⅴの純IRR(内部収益率)は12%。再エネ/転換ファンドの例として、同じくコアプラス戦略のBrookfield Global Transition Fund Iの純IRRは14%を確保している。

両分野の2025年における主な取引は下記の通り。

【インフラ】

  • Brookfield Infrastructure Partners(BIP)と機関投資家パートナーは、米Colonial Enterprisesの中流エネルギー資産(ヒューストン~ニューヨーク間の5500マイルに及ぶ米国最大の精製石油製品パイプラインシステムであるコロニアル・パイプラインを含む)を企業価値90億ドルで100%買収する契約を締結。(BIPは電力・輸送・データ通信・エネルギーなどのインフラ資産に投資して運営する企業でニューヨーク証券取引所とトロント証券取引所に上場。2008年にBAMによって設立・上場されたインフラ投資ビークルで、現在もBAMグループが約30%の持ち分を保有して投資戦略および運営を主導)
  • BAMは米NVIDIAおよびクウェート投資庁(KIA)と提携し、最大1000億ドル規模のグローバルAIインフラ投資プログラムを開始。本プログラムはBrookfield Artificial Intelligence Infrastructure Fund(BAIIF)を中核とし、AI関連のデータセンター、電力、コンピューティングなどの基盤インフラに投資する。BAIIFは100億ドルの出資調達を目標としており、既にBrookfield、NVIDIA、KIAなどから50億ドルの出資コミットメントを確保している。
  • BAMはスウェーデンのAIインフラ開発を支援するため、最大100億ドルを投資。BAMとって欧州最大規模のAI投資となる。政府、公共機関、学界、地域企業とのパートナーシップを拡大する。

【再エネ発電/エネルギー転換】

  • BAMはBrookfield Global Transition Fund II(BGTF II)の募集を完了し、200億ドルの出資コミットメントを確保した。これはエネルギー転換に特化した世界最大のプライベートファンドになる。出資者には、UAEの気候投資ファンドALTÉRRA(20億ドル)、ノルウェー政府系ファンド運用機関Norges Bank Investment Management(15億ドル)、シンガポール政府系投資会社Temasek Holdingsなどが含まれる。共同投資枠35億ドルを含め、総投資能力は235億ドル。
  • BAMはBrookfield RenewableおよびGoogleと共同で、米国内で最大3000MWの水力発電設備を提供する初の水力発電枠組み契約(HFA)を締結。水力発電利用の世界最大の企業間クリーン電力契約となる。最初の契約はホルトウッド&セーフハーバー水力発電所(ペンシルベニア州、670MW)が対象。
InfraBiz
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