コンセッション部門(高速道路、空港)と建設部門を柱とするスペイン総合インフラサービス事業者Ferrovial(フェロヴィアル)の2025年売上高(継続事業)は96.27億ユーロ(前年比9%増、1兆7700億円)。持分会計区分の資産からの貢献分が2.58億ユーロ(同8%増)。継続事業(11.3億ユーロ)と非継続事業(0.2億ユーロ)を合わせた純利益は11.5億ユーロ(同67%減)。前年(英国の空港、アイルランド・スペインの高速道路などの株式売却)の反動で大幅減益だが、売上高、EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)、EBITとも前年比増で業績は堅調。
高速道路(連結会計区分)は、米国の5路線(テキサス州のNTE、NTE 35W、LBJ、ノースカロライナ州のI-77、バージニア州のI-66)、スペインの2路線、ポルトガルの1路線を合わせて売上高13.74億ユーロ(前年比14%増)、EBITDA9.9億ユーロ(同12%増)。EBITDA(対売上高)率が他部門(建設、エネルギー)に比べて大きい。高速道路(持分会計区分)の貢献利益(2.58億ユーロ)の中では、25年に株式保有比率を43%から48%に引き上げたカナダ407ETRの貢献(2.17億ユーロ)が大きい。インドIRBとIRB Private InvITの貢献(計0.19億ユーロ)はまだ小さい。
空港では、トルコDalaman空港が連結会計区分、コンセッション契約に伴って投資を実行している米John F. Kennedy国際空港の新ターミナル1(NTO)が持分会計区分に分類されている。NTOは建設とシステム統合で前進した。航空会社と25件の契約(16件が実行済み、9件が意向表明)を締結している。
上述した407ETRの株式追加取得のほか、英AGS(Aberdeen、Glasgow、Southampton)空港の持分(50%)の売却、英Heathrow空港の残持分(5.25%)の売却(24年に持分19.75%を売却済み)を完了させるなど、24~25年にかけて資産回転(Asset rotation)にも取り組んでいる。
建設部門の売上高は76.53億ユーロと全体の79%を占めるが、EBITDAは5.11億ユーロで全体の35%にとどまる。エネルギー部門の売上高は3.39億ユーロと小さい。
