香川県の生成AIデータセンター事業に国内インフラファンドが出資

日本政策投資銀行(DBJ)は2024年9月、生成AI向けデータセンターを開発・運営するSPC(特別目的会社)のハイレゾ香川に対して出資すると発表した。みずほ銀行、ジャパン・インフラストラクチャー第一号投資事業有限責任組合、Global Infrastructure Management アセット・クリエーション・ファンド1号投資事業有限責任組合、大和エナジー・インフラも出資契約を結んだ。DBJは、香川県内の地域金融機関である百十四銀行、香川銀行、高松信用金庫とシンジケートローンも組成した。

ハイレゾ香川は、GPU(画像処理半導体)クラウドサービスを提供するハイレゾ(東京都新宿区)のSPC。廃校となった旧綾上中学校の体育館や県の既存研究施設である「RISTかがわ」など香川県内の2拠点にデータセンターを開設し、低価格でサービスを提供する計画だ。2拠点の総投資額は約200億円。

政府はデータセンターの地域分散を推進している。この事業は中四国初のAI開発用GPU専用データセンターで、AIの開発に必要な計算資源として経済産業省の認定を受け、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から77億円の助成を受ける。

ジャパン・インフラストラクチャー第一号ファンドは、三井住友信託銀行が母体の総合型インフラファンド。Global Infrastructure Management アセット・クリエーション・ファンド1号は、東急、インフロニア・ホールディングス、SMFLみらいパートナーズ、三菱UFJ信託銀行が有限責任組合員のインフラファンドだ。大和エナジー・インフラは大和証券グループ本社の戦略子会社として、国内外で多様なインフラ事業に投資している。DBJは「DBJサプライチェーン強靱化・インフラ高度化ファンド」を活用して出資する。

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