スペインACSの2025年売上高9兆円超、データセンター開発で米GIPと合弁会社設立

スペイン総合インフラサービス事業者ACS(Actividades de Construcción y Servicios)の2025年売上高は498.48億ユーロ(前年比20%増、9兆1000億円)、純利益は9.5億ユーロ(同15%増)。 各部門の堅調な事業活動を受けて全体で増収増益となった。

ACSは欧米・豪州で展開するインフラ・建設事業(事業会社)を、統合ソリューション部門(ACSが80%株式を保有するドイツ総合インフラサービス事業者HOCHTIEFの100%子会社である米建設会社Turnerと豪総合インフラサービス会社CIMIC)、エンジニアリング&建設部門(スペイン建設会社Dragados、欧州の建設・PPPを担うHOCHTIEF E&C)、インフラ部門(スペインのコンセッション会社Iridium、同道路コンセッション会社Abertis Infraestructuras)の3部門に編成している。

統合ソリューション部門のTurnerは売上高257.86億ユーロ(前年比34%増)。データセンター(DC)建設の伸びなどで高成長した。Hochtief E&C、Dragadosを含むエンジニアリング&建設部門の売上高(106.04億ユーロ)もDCや鉄道の好調な活動に牽引されて前年比12%増。米国、スペイン、ドイツにおけるインフラと防衛分野も伸びた。

ACSは、米資産運用会社BlackRock傘下のGlobal Infrastructure Partners(GIP)とグローバルDCプラットフォーム開発のための合弁会社を設立した。欧州、米国、豪州で開発中の1.7GW分のポートフォリオからスタートすることになる。

インフラ部門は1.58億ユーロ(全体の17%)の利益貢献。Iridium(ACS100%出資)は道路・鉄道・公共施設などでコンセッション事業を展開。世界9カ国で計34コンセッション、全7983kmの道路を運営するAbertis Infraestructuras(親会社のAbertis HoldCo にACSが30%、HOCHTIEFが20%出資。残り50%はイタリアMundysが出資)も堅調な実績。資産の地理的分散とインフレ連動型料金体系に支えられ1.34億ユーロの利益貢献をしたが、フランスにおける税負担増などの影響で前年比28%の減益だった。

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