米国洋上風力でまたもや減損計上、デンマークØrsted

洋上風力最大手のデンマークØrsted(オーステッド)は、米国洋上風力事業などの影響で、2024年第4四半期(10~12月)に121億DKK(2600億円)の減損損失を計上する。

主因はSunrise Wind(ニューヨーク州、924MW)。同プロジェクトは建設中のRevolution Wind(ロードアイランド州、704MW)に続く大型プロジェクト。Revolution Windの実績も参考にプロジェクトを再評価した結果、建設コストの増加や、米国初のHVDC(高圧直流送電)システムを含む運転開始時期の変更(2026年から2027年後半へ)の影響で、減損は43億DKKに上った。

ニュージャージー州などの沖合海底リースに関しても、評価指標に市場の不確実性が反映されたため、評価損による減損(35億DKK)につながった。その他、金利上昇の影響などを合わせて、減損は計121億DKKに達する。

これでØrstedは、2023年(12月期)決算、2024年上半期決算に続いて、多額の減損損失を計上することになる。2024年中の英国などにおける複数の洋上風力発電所の株式売却状況を含めて、同社の2024年決算(1~12月)はまもなく発表される。

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