SDGs債の2023年上期発行額、2兆7944億円

SDGs(ESG)債の2023年上期(6月末時点)発行額が2兆7944億円になった。通年では前年(4兆4626億円)を大きく上回る見通しだ。

内訳は、グリーンボンドが7107億円(42件)、ソーシャルボンドが1兆2847億円(50件)、サステナビリティボンドが4760億円(20件)。

2020年に発行が始まったサステナビリティ・リンク・ボンド(事前に設定した将来目標の達成状況に応じて、財務的・構造的特徴が変化する債券)は1730億円(9件)。2021年に発行が始まったトランジション・ボンド(低炭素社会に移行するための事業を資金使途とする債券)は1500億円(8件)。

温室効果ガス排出量の多い企業のほか、自治体にもSDGs(ESG)債の発行が広がっている。自治体の2023年度発行計画額(個別発行、4月時点)は計2270億円超。内訳は、グリーンボンドが1470億円(14団体分。その他7団体が予定)、ソーシャルボンドが600億円(東京都)、サステナビリティボンドが150億円(2団体分。その他3団体が予定)、サステナビリティ・リンク・ボンドが50億円(滋賀県)。年度後半には、42道府県・政令市による1000億円程度のグリーンボンドの共同発行も予定されている。

2023年度の政府によるGX(グリーントランスフォーメーション)経済移行債の発行額は、上限1兆6000億円となっている。

図表 SDGs債の発行額・発行件数の推移

(出所)日本証券業協会

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