電動車用バッテリーを再利用した系統用蓄電池の運転開始、JERAとトヨタ自動車

JERAとトヨタ自動車は、電動車のバッテリーを再利用した大容量スイープ蓄電システムを構築し、10月27日から電力系統への接続運転を開始したと発表した。蓄電池は出力485kW、容量1260kWhで、三重県のJERA四日市火力発電所に設置。中部電力パワーグリッドの配電系統に接続し、系統用蓄電池として充放電運転を行う予定だ。JERAとトヨタは、2020年代半ばに供給電力量約10万kWhの導入を目指している。

大容量スイープ蓄電システムは、性能や容量の差が大きい使用済みの車載電池を対象にしており、電池の劣化状態を問わず、異種電池が混合した状態でも高い性能を発揮できる。

調整力としての蓄電池の需要が拡大している中で、電池の材料となる資源の埋蔵量には限りがある。中古バッテリーは2025年度以降、大量に発生すると予測されており、使用済みのバッテリーを回収して活用する取り組みが求められている。中古電池を循環させるエコシステムが確立できれば、CO2排出削減にも多大な効果が見込める。

 

 

<設備概要>
所在地:三重県四日市市三郎町1番地(四日市火力発電所構内)
規模:出力485kW、容量1260kWh
種別:リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池

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