世界風力会議(GWEC)が2022年4月に発行した“GLOBAL WIND REPORT 2022”によると、2021年の世界の新規風力発電容量は93.6GW(陸上72.5GW+洋上21.1GW、前年比1.8%減)、累計総容量は837GW(陸上780GW+洋上57GW、同12.3%増)になった。
2021年の陸上風力の新規容量(72.5GW)が前年比18%減となったのに対し、洋上風力(21.1GW)は同207.2%増と大きく伸びた。なかでも、中国の洋上風力が前年の3.845GWから16.9GWへと突出した伸びを見せ、2021年全体(21.1GW)の80%を占めた。国別の累計総容量で、中国(26.9GW)は英国(12.5GW)を抜いて首位に立った。
今後5年間(2022~26年)の風力全体の新規容量は、年間平均成長率6.6%で計557GW。このうち、陸上風力は年間平均成長率6.1%で計466GW、洋上風力は年間平均成長率8.3%で計91GWと予測されている。
風力(陸上・洋上)発電の新規容量推移
風力(陸上・洋上)発電の累計容量推移
洋上風力発電の地域別の新規容量推移