通信インフラシェアリング事業を展開するSPC(特別目的会社)の合同会社JTOWER Infrastructureは、NTTドコモから通信タワー約5400基を取得するための資金として総額1153億円を調達する。11月30日にJTOWERが発表した。
JTOWERとNTTドコモは2022年3月、通信タワー最大6002基を譲渡する基本契約を結んだ。今回の調達額は6002基の取得資金の約9割に相当する。これを受けてJTOWERは、NTTドコモから通信タワーを順次移管し、他の通信事業者を誘致して共用ビジネスを展開する。
調達額の内訳は、デットファイナンス624億円(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行)、メザニンファイナンス300億円(三菱UFJ銀行、JA三井リース、三菱HCキャピタル、三井住友信託銀行)。JTOWERからはメザニンファイナンスで228億円(うち150億円はみずほ銀行、三菱UFJ銀行からJTOWERへのコーポレートローン)を調達する。
JTOWERは11月30日、屋外タワーシェアリングを目的として三菱UFJ銀行と業務提携したことも明らかにした。